Novel / Timshel
- Novel (5:22)
- Timshel (4:55)
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Lyrics
Novel
緩やかにみるみる馴染む網を 場違いな気分隠して なんとなく眺めてる 合図は暗い 幾重にも連なる 零時の狭間を越え 変わらないその言葉と 変えられない言葉を 合図は暗い 捉える捉える どんな雑音でも捉えてみる日が 今はどんな雑音でも捉えてみる日が これはそうだ 微かな記録 また会えるその日まで バイバイ 合図は暗い 捉える捉える どんな雑音でも捉えてみる日が 今はどんな雑音でも捉えてみる日が 捉える捉える すれ違う瞬間を変えてゆく日が それがどんな風に変わるのかを見たい
Timshel
黒い砂漠 目に溢れた 場違いな期待ふっと払う あらゆる傷の正体 人間同士が 笑いながら踊る ひび割れた薄い氷の上で あらゆる傷の正体 能う 一度は胸に沁み入る血が 能う 一度は風をはらんでいた 能う 一度は夢に描いていた
Intro
2021年5月16日リリースの『Novel / Timshel』は、“選ぶべきもの”をテーマにシューゲイズの質感とマスロック的展開で描くotomの両面シングル作品。前作『What to Do Next / Disney Girls』(2020年12月20日リリース)に続く発表となった。
Note
『Novel』(旧題: Hi-Liter)は当初、『名画座番外地「新宿昭和館」傷だらけの盛衰記』(幻冬舎アウトロー文庫)』の著者、故・川原テツ氏のウェブサイトへ寄贈する形で制作された経緯があります。 川原氏とは、新宿昭和館を退社後に勤務されていた浅草の某劇場で同僚として出会い、その後、otom自身が単身でウェブ制作会社を立ち上げた際には、制作依頼第1号として長くお世話になりました。その頃から未発表曲を含め、さまざまな楽曲を川原氏に送っていた時期もあります。 また、ドストエフスキーに傾倒していた時期にスタインベックを教えてくださったのも川原氏で、それがなければ『Timshel』や『Grapes』(2017)の詩は生まれなかったかもしれません。また、旧タイトルのHi-Literは、川原氏が愛飲していたタバコ『hi-lite』に由来している。 『Timshel』(旧題: Another Hi-Liter)は、EP『Hi-Liter』を制作する際、歌詞を変えずに「全く違うことをやる」という意図で作られた曲。当時は自分の中で “ジザメリ” や “コクトー・ツインズ” と呼んでいた時期もあり、その影響が色濃く反映された仕上がりになっている。また、コーラスの畳み掛けはこの頃から頻繁に用いている手法のひとつでもある。 そして2016年頃から、歌詞を含めた全体の再構築プロジェクトを開始。ミックス、マスタリングの試行錯誤を経て、現在の形へと生まれ変った。
1. Novel
『Novel』は、現代の状況に対する危惧や葛藤を描いた曲。テンポはやや速め、露骨になりすぎない程度にシューゲイズやマスロックの要素を取り入れている。弾むようなドラムと重ねたボーカルが特徴で、それらが混ざり合うようにギターとベースのラインを構築。要所ではフーガ的なフレーズを積み上げ、全体の緩急を意識した構成となっている。
2. Timshel
『Timshel』は、シューゲイズ、ドリーム・ポップ的な雰囲気を持つミドルテンポの曲。浮遊感のあるギターと、幾重にも重ねたボーカルフレーズが特徴。ループのようなドラムパターンや自由に動くベースの上に、それらのサウンドが構築されている。 タイトルの 『Timshel』 は、ジョン・スタインベックの小説『エデンの東』(1952年)に由来している。
Background
『Novel / Timshel』は、2007年11月15日にリリースしたEP『Hi-Liter』収録曲を再構築した両面シングル作品となっている。
Outro
『選ぶべきもの』をテーマに仕上げた、otomの両面シングル作品『Novel / Timshel』です。お楽しみください。
『Novel / Timshel』はSpotify、Apple Musicをはじめとする主要ストリーミングサービスで配信中。Bandcampでは高音質版の購入も可能です。