If
- If (9:20)
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Lyrics
If
あなたには遠くまで見えるようになる 巡るその日が過ぎていたなら 彼らなら簡単に代えを探すだろう さっきは何を言おうとしていたの とぼけた振りだけ目につくこと知るような どうかしてる 巡るその日は今もそのまま 繰り返し現れて同意を求める さっきは何を言おうとしていたの 遥か前から問い続けているような どうかしてる
Intro
2022年7月7日リリースの『if』はフォークと実験的なサウンドを併せ持つotomのシングル。 約10分の曲で前半のボーカルパート、後半のインストゥルメンタルパートと言う構成になっている。アコースティックギターのアルペジオとフリーズエフェクトで持続音と混ざりあったエレキギターのサウンドが本作の大きな特徴。ボーカルメロディを重視していながらもシンプルな曲調の前半から、次々とレイヤーを重ねて音の壁を築き上げる後半へと展開する曲でotomの意欲作の一つとなっている。
現代における自由の譲渡と幻想をテーマにしつつ、otomが最も好きな小説『カラマーゾフの兄弟』の中のエピソード『大審問官』からも大きなインスピレーションを受けた歌詞の内容となっている。現在への疑問を歌い、それらを経て辿りつく世界は調和か混沌かの考えを元に表現。
2011年から2014年にかけてメモしておいたボーカル曲とインストゥルメント曲の別々のデモ2曲のアイデアをを基に2021年末頃より制作を始めた。
Note
実験的要素とポップな要素を同居させるべく作曲されたシングル作品『If』。 本格的な制作開始は2022年4月リリースの『Dream Away / There is Still Time』完成直後から。2011年頃に出来た前半部分はシンプルなアルペジオのみのものから始まり、ボーカルを加えてMaxで加工したものなど2010年代中盤にかけて様々なバージョンが作成された。2021年暮れ頃にこれも長年温めていたギターのレイヤーが重なっていく後半部分(2014年頃)を追加し、現在の形に落ち着く。 愛用のGibson L-00で録音したアコースティックギターのアルペジオをメインとして、その上にELECTRO-HARMONIX FREEZEと共に演奏し、持続音とと混ぜ合わせた特徴的なエレキギターサウンドやボーカルを配置。2022年の1月頃より録音と編集作業を進めた。
『If』の歌詞は言葉遊びの要素を盛り込みつつ、上記にも記載している『カラマーゾフの兄弟』の中のエピソード『大審問官』にインスピレーションを受けている。ほとんど無意識的に自由を支配者へ譲渡する16世紀の図式が形を変えて現代のインターネット社会やだれも彼もがスマートフォンの画面を四六時中覗き込み、自由を奪われている姿とが酷似していると感じたところから、歌詞のテーマとなった。この様な時代を経て訪れる終末、そこでもたらされるのは調和なのか混沌なのかの思いを、後半部分のハーモニーとノイズの掛け合わせ、高揚で表現。 ジャケットのデザインはエル・グレコの「枢機卿の肖像」とその昔に軍艦島へ行った際に落として割ったiPhone 3Gの画面を組み合わせたもので、過去と現代の自由の譲渡先を二重に覗き込むかの様なデザインとした。
Outro
毎回時間をかけ過ぎない様にと思いつつ、今回もまた何かと時間を費やしてしまったシングル作品。構想中のアルバム、予定しているシングル作品のリリースをもう少しスムーズに進めたい今日この頃。特定のジャンルの枠に極力収まらない様にしつつ、自分らしさを追求した作品、『If』です。お楽しみください。
『If』はSpotify、Apple Musicをはじめとする主要ストリーミングサービスで配信中。Bandcampでは高音質版の購入も可能です。